森羅万象の旅日記 



カオスという名のキャンプ地

ぐるりと一回りして再び松本に帰ってきた。そして今日は仲間が一人増える。私の友人の炭田君である、炭ちゃんは私より年下だが面白い奴である。なにしろ清里にテニスの合宿に行った時、後から来た彼は、革靴にスーツにネクタイ姿でラケットを持ってきた男である。

彼の夢は日本中の競輪場で勝負することなのだという。まだ70パーセントぐらいしか達成していないようである。その彼を車に乗せるのがまた大変である。何しろ後部座席は頭のあたりまで荷物で一杯なのである。それに炭ちゃんはちょっと太めなのだ。

なんとか彼を車につめこんで、今日のキャンプ地であるところの漁礁カオスに向かう。"漁礁カオス"とはまた不思議な名前である。美ヶ原美術館に向かう道を左に折れた高原の森の中にその漁礁はあった。俺らは魚か?

後でご主人に聞いたところによると、まだ開業まもないが、山だった所をブルトーザーを使って全部自分で切り開いたそうである。自分用の庵も、燻製を作る施設も全部手製だそうである。

まだまだ途中の段階で、これから何年もかけてもっと色々な装置を作っていくのだそうである。話を聞いていると、ここにユートピアを作りたがっているのだなという気持ちが伝わってくる。

すぐ脇の蕎麦畑は蕎麦好きが集まって、種まきから収穫まで自分達でやって、新蕎麦の時期にはここで宴を張るのだそうである。そしてそこから見上げると、美ヶ原の展望台が見えるという、ここはそんな場所である。

風水ワンポイントアドバイス

風水都市 京都U
百年間、都城と遷都をくり返し、やっと風水から見た理想郷を見つけました。それが京都だったのです。京都は正に四神相応の地だったのです。四神相応の地とは、北側に山を背負い、東側には川が流れていて、西側には大路があり、南は大きく開けていて池や湖があるというものです。

これで京都をみると、北には船岡山があり、東には鴨川が流れていて、西には山陰道が通っていて、南は開けていて巨椋池(おぐらいけ)があります。条件的には四神相応の地にピッタリです。

また、御所からみて北東の鬼門の位置には、陰陽師である安部晴明の居宅を配置し、さらにその延長上の比叡山には延暦寺を祀って鬼門封じとしています。正に風水都市京都ですね。ですから千二百年もの長きにわたって都として存在しつづけたのでしょう。




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