森羅万象の旅日記 



ゼロ磁場



漁礁カオスを後に、近道の超急勾配の坂道を一気に下る。何しろ常時交通警備員がいて十五度以上の坂道なので気をつけてと、一台一台注意しているほどなのである。

確かにすごい急勾配だ。そのうちブレーキの焼ける匂いまでしてきた。車が火事になるか、ふもとまでたどり着けるか勝負だ。無事市内に入り、少々焦げ臭い匂いを漂わせながら車は十九号線を南に向かう。

塩尻から辰野を通り伊那で左折する。急な坂道をしばらく進むと歴史で有名な高遠に入る。残雪の中央アルプスをバックにした時の高遠城の桜は確かに見事なもので一見の価値はある。さてこの隣が"気"で売り出し中の長谷村である。

長谷村は山々に囲まれ、その外側には北岳や駒ケ岳など日本の名山が控えており、そしてそこから流れ下ってくる清流が村を縦断している、風水から見てもイヤシロチの条件を備えた場所である。

この長谷村に分杭峠という所があり、そこから平成7年7月2日に張志祥氏ら科学者達によって強い「気」が発生している事が確認されました。分杭峠は日本最古の構造線といわれる中央構造線の巨大な地表面断層上の特異点に位置しているそうです。

そういう場所は地磁気の変動が顕著であり、巨大なエネルギーが蓄積されたゼロ磁場ということができるそうです。そこで地上4階、地下1階の建物を建設することによって「ゼロ磁場」を創出し、建物全体に「気」を取り入れようというのです

風水ワンポイントアドバイス

21世紀は環境の時代だといわれております。環境先進国のヨーロッパなどではビオトープ運動が最重要視されています。ビオは生物、トープは場所というドイツ語です。

ですからビオトープとは元々そこにあった自然環境を復元するということです。やっと日本でも最近になって河川整備や公園造成に取り入れるようになってきました。それに自然破壊を伴う万博の見直しや、何十年も前に決めたダム建設の見直しもはじまりました。

これはとても良い事だと思います。私は風水は環境アセスメントだと思っています。風水はもともと各地域の気候や地形、人の生活を基準に考える環境思想だと思っています。

今壊されようとしている地域の環境問題を考えることから出発して、日本そして世界を考えなければならない時代にきていると思います。酸化しつつある地球をもとのみずみずしい姿に還元するために、4000年の知恵が必要とされています。






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