風水入門　　　　

５　辰巳玄関・戌亥蔵

八方位が持つ特性を建築に取り入れたり、日常生活の中に生かしたりすることによってお金が手に入ったり、豊かな生活がおくれたりもします。ではどのように生かすか具体的な例を次に上げてみます。

昔から辰巳（たつみ）つまり東南の玄関は吉相と言われています。八卦では辰巳は巽で表され象意は風です。ですから風に乗って玄関から良い情報や人々が入って来るということなのです。また東南の風は陽風となり、風水では最も良い風です。

また、住宅だと北の玄関は凶相となりますが、水を扱うような仕事、例えば水商売やプールのように水に縁のある仕事の玄関は北が吉相となります。なぜなら北は八卦では坎によって表され、象意が水だからです。

戌亥（いぬい）は西北なのですが、八卦では乾で表されます。乾の象意は前述で述べましたが、他にも貯えると言う象意もあるのです。そこで西北に蔵とか倉庫のように物を貯蔵するような施設または部屋を持って来ると吉相になるのです。

会社や商店を経営されている方の金庫の置き場所は、その建物の中心から見て西北の方角が最適の位置となります。これは一般の住宅にもそのまま適用されます。また貯金通帳の置き場所としても良いとおもいます。

以上のような事から辰巳玄関、戌亥蔵という言葉が出て来ています。また乾には父親とかトップに立つ人という象意もあるので父親の書斎とか社長室などは西北の方角に持って来ると最高の吉相になります。

北東は八卦では艮で表し象意は山です。そしてこれは停止を意味します。北東の方角はむやみに動かしてはいけないのです。ですから頻繁に人の出入りする玄関の位置としては最悪となります。また増改築などをする時は年月日や本人の九星を見て十分注意する必要があります。

西は兌によって表され象意はお金です。これは兌換紙幣の兌です。西に黄色い物を持って来るとお金が貯まる、というのは黄色イコールお金と西の持つ象意との組み合わせからきています。

最近黄色の財布がちょっとしたブームになっていますね、ちなみに東京で風水がらみのグッズを売る小さな店で、去年一年間で黄色い財布の売上が何と五億円に上ったそうです。

数年前、やせる『石鹸』というのが話題になりました。その石鹸を使っていると段々やせてくるという物ですが、私が思うにやせるのは身体ではなく『石鹸』がやせてくるのだと思います。

これと同じように黄色い財布を持っているとお金が貯まるというのも、お金が貯まるのは財布を買って持っている人ではなく、その財布を作って売っている人だと思います。